農園百貨

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酸っぱい味が魅力!高級柑橘セミノールを直売。三重の石本果樹園

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 出典:石本果樹園

 

こんにちは、農園百貨編集部です。

当サイトでは、日本の特徴ある農業経営をしている農園をご紹介しています。

 今回は、ジューシーで酸っぱい味わいが魅力の柑橘類「セミノール」を栽培する三重県の石本果樹園についてです。

 高級柑橘「セミノールとは」?

「セミノール」という果物はご存知でしょうか?見た目はミカンのようですが、甘みと酸味がつよく濃厚な味わいが特徴の柑橘類です。柑橘類の多くは価格もリーズナブルで身近な印象ですが、高級フルーツとして扱われる種類も存在します。一般的になじみのない「セミノール」をご紹介していきます。

カリフォルニアから三重へ

「セミノール」は1910年台に、アメリカ合衆国フロリダ州オーランドの農務省試験場で誕生しました。ダンカングレープフルーツとダンシータンゼリンの2種類の柑橘を交配させ育成した品種です。

名前の由来はその地の「セミノール湖」から。厳密な分類は「タンゼロ類」に入ります。同じくアメリカで生まれたタンゼロのミネオラとは外見があまり似ていませんが、兄弟にあたります。

※ミネオラ

 
 
 
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ミネオラはセミノールとは同じ兄弟とは言え、ミネオラはデコポンのように果梗部にネックがあるのが特徴です。形だけ見るとデコポンと間違いそうですが、デコポンよりも小さく、1個140gから170g程です。また、表皮が濃い赤橙色色で強い艶があるのですぐに見分けがつきます。

皮はやや厚いですが手で剥くことができ、ジョウノウ膜は少し厚いですがそれごと食べられなくはない感じです。中のサジョウ部分はオレンジのそれと同じ感じでとてもジューシーでサジョウ膜が薄く食べた時の食感は柔らかいです。

出典:旬の食材百貨

日本へは1955年、農学博士の田中長三郎により、カリフォルニア大学を通じて種子から導入されました。

※田中長三郎 教授(農学博士)

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http://tanaka.hort.ntu.edu.tw/lab1/teachers/tanaka/tanaka_home.htm

ミカン科植物、中でも柑橘属の分類研究の世界的権威としてウォルター・T・スウィングル) と並び称される。生涯に渡って研究を重ね、分類した種は柑橘属だけで159種(その他、未分類3種)に及ぶ。またウンシュウミカンの代表的品種である宮川早生の発表やセミノールの導入など、現在の柑橘産業に多大な貢献を果たした。出典:wikipedia

 その後、田中教授の知人であった三重県の篤志家、桂清吉が、田中教授の庭で、セミノールの枝をみつけ、ともに商品化させることになりました。

ジューシーで酸味のある味わい

形は温州みかんに似ていますが、表面はツルっとしていて、皮はやや固めで赤みのある橙色をしています。他のオレンジやみかんと比べて果汁の多さが特徴で、とてもジューシー。手でむくと果汁があふれてくる程です。酸味と甘みがしっかりあり濃厚な味わい、強い香りも楽しめます。

重さは150~200gくらいで、出回り時期は4月中旬から5月中旬まで。地域によっては「サンクイーン」や「紅小夏」と呼ばれることもあります。

 
 
 
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 美味しいだけでなく、栄養価も高い

 セミノールには豊富なビタミンCが含まれています。そして、活性酸素などの有害物質が体内の細胞を傷つけるのを防ぐことに役立つといわれる、カロテノイドの一種β-クリプトキサンチンを含みます。また、果肉を包む薄皮には食物繊維のペクチンを含んでいます。

 

セミノールの食べ方

セミノールはさまざまな美味しく食べる方法があります。

 

半分にカットして

グレープフルーツのように半分にカットして、スプーンですくって食べれば、手を汚さずいただくことができます。

 
 
 
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スマイルカットで

スマイルカットとは、オレンジやスイカを食べる時のように笑顔の口もとのようにくし形にカットする方法。横半分に切り、切り口から斜めにナイフを入れて切り分けます。皮と実の間に切り込みを入れておけば食べやすいです。

 
 
 
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ジュースにして

果汁が非常に多いので、ジュースにもぴったり。100%の爽やかでコクのある味を堪能できます。カゴメの野菜生活にもセミノールの野菜ジュースが発売されています。

f:id:agrinews:20181103010151j:plain出典;毎日新聞

 

 シフォンケーキ

シフォンケーキにいれて焼くと、生クリーム無しでも甘くほどよい酸味が楽しめます。

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出典:cookpad

 

セミノールを栽培する石本果樹園

そんなセミノールを栽培している三重県の石本果樹園をご紹介します。

 
 
 
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石本果樹園は、創業以来3代にわたって柑橘類をつくりつづけている果樹園です。

おいしい柑橘類の秘訣は段々畑に

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出典:石本果樹園

石本果樹園では、段々畑でセミノールの栽培をしています。段々畑は、太陽の恵みを多く吸収します。そのため、夜でも音質のような暖かさを保つことができます。また、水はけの良い斜面で育つので、水っぽさのない糖度の高い柑橘が育ちます。

実は効率だけを考えると平らにした方が、今より多くの柑橘を一度につくることができます。しかし、この段々畑においしさの秘訣があるので、つづけています。

おいしい柑橘を直接購入できる

石本果樹園では、現地ではもちろん、インターネットでも美味しいセミノールを含めた柑橘を直接購入可能です。季節によって販売している柑橘は異なりますが、段々畑で作られたおいしい柑橘を食べたい方はぜひご覧ください。

isimotokajuen.com

石本果樹園

〒519-5701

三重県南牟婁郡紀宝町鵜殿1388

電話・FAX:0735-32-1403